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 田中のりこ市民とともに

 講演会(講師:崎山比佐子氏)―「放射能と健康被害(2011/9/3)」の感想

≪講演会の様子≫

講演の中で、印象に残った話をいくつか紹介します。

≪講師 崎山比佐子さんのお話≫
① 飯館村は、とても高濃度。SPEEDI ( 緊急時迅速放射能影響予測 国が110億円かけたシステム )
  では、飯館村など、高濃度の汚染になる地域を予測していた。

  文部科学省は知っていたのに、国会議員が質問するまで情報を出さなかった。

② セシウム137による環境汚染と人体汚染の関係をチェルノブイリと比較しての話しでは、飯館村、
  田村、葛尾、伊達は、チェルノブイリでは義務的移住区域。
  二本松市、福島市、いわき市の一部は移住権利区域。

  飯館村では、一番高いところは、300万ベクレルだった。
  ≪ベクレルの単位とは≫
  ● ベクレルとは、放射能の量を表す単位。
  ● シーベルトは、生体に影響がどのくらい及ぼすか。
  ● マイクロシーベルト/時とは、そこに1時間いると、どのくらいかということ。

③ 長崎大学大学院教授で、7月に福島県立医科大学副学長に就任した山下俊一さん(59)が
  朝日がん大賞に選ばれた(9/1 朝日新聞)

  チェルノブイリ原発事故後の子どもの甲状腺がんの診断、治療や福島第一原発事故による福島県民の
  健康調査や被曝(ひばく)医療への取り組みが評価されたから。
  講演では、そのことにもふれた。

   その飯館村に住み続けてもいいですよと言ったのが、山下俊一さん。
  つまり、被ばく医療のデータ集めのために、福島県民は、その場所に住み続けることになった。
  とんでもないことだ。どうして、そんな人を表彰するのか。

   国は、広範囲な人を避難させることは、補償しきれないので、安全かどうかということとは別の判断で、
  基準を決めている。
  原発の従事者の基準を5倍にした。
  低い基準だと、働く人が5倍いるからであり、これも安全第一に考えていない。


④ ドイツ、ベルギー、フランスでは、原発5km以内には、各家庭・学校にヨウ素剤を配布。
  また、何㎞以上から何㎞までは学校などに事前に備蓄。
  イギリスは、事後に全年齢対象に配布としている。


  ヨウ素剤は、24時間前から同時になら、93%取り込むのを阻止。2時間後なら80%。8時間以降は40%。 
  24時間後だと7%の阻止にとどまり、事故と同時に迅速な対応が必要。
  日本は、避難所に備蓄。
  薬局ではだれもが購入できるようにはなっていない。
  線量が100ミリシーベルトになると予測されたとき(大気中に放射性ヨウ素が4200ベクレル/㎥の時、
  24時間その空気を吸い続ければ100ミリシーベルトになる)

  
  会場からの質問のひとつに、私たちの飲み水である小櫃川の上流に、汚泥がどんどん運ばれて
  いる。安心な飲み水を確保したいという意見もありました。

  7/22のブログにも書きましたが、放射能は消えることはなく、街の中を堂々巡り。
  答が見つからず、とにかく、事実を知ることからしか始まらないと思いました。

  そして、改めて、市民ネットで計測し続けることは、意義があると思いました。
  高濃度だから測る。低濃度だからもういいかではなく、低濃度の状態を維持しているかを
  市民が監視続けなくては、いざというときに、自分たちの身の安全が国任せになってしまうのではと
  思いました。


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