木更津市の放射線量測定結果 2011年12月－田中のりこと市民ネット・木更津市議会議員

　12月の測定を終えて

今回は、１２月議会で資料にした測定地点のあとおいで、清掃後の測定結果も載せた。
　12月議会で、0.23μシーベルトより高かったところは、市は「枯葉や土砂が詰まった側溝や公園のくぼみで水がたまりやすいところは、土を入れたり、日常管理で清掃している」と返答。
よって、清掃後に、再度、測定した結果をお知らせした次第。(12月議会の質問の詳細はHPにて)

学校の周りの側溝や公園を一緒に測った測定ボランティアが、
「次はいつ測りますか?」
「市に報告しました。清掃するというので、清掃後に測りましょう」
「では、側溝がきれいになったら連絡します」
「ありがとう。連絡待っています」
こんなやりとりをして、1か月後測定。

「あら。側溝、きれいになっている。こんなに数値が下がるのね」と。
また、1つの公園で何か所も気になる測定地点があったが、行ってみると、
「あれっ。草がなくなっている。土で平らになっている」と驚きの声。

そして、測定値も激減に一同 (*^_^*)。
今まで不安を隠しきれなかったボランティアが、市の対応に心がほっとした。

市民（測定ボランティア ) と行政で、環境改善が形に表れている。
放っておくと、どうなるか。
雨が降ると、放射性物質は移動し、値が変化する。
高くなる場所と低くなる場所がある。
実は、清掃後に測定し、5cmで激減したものの、50cm 100cmになるにつれ、だんだん高い値になる場合がある。
そんなときは、周囲にまだ高い地点がある。
測定器の音を頼りに探す。するとみつかる。
つまり、放っておくと、高い地点は周囲をも高い値にさせる要因となり、いずれは面的に高い値になりかねない。
だから、予防策で早い段階で清掃するという市の対応は、大変で地道な活動ですが、とても効果的な方法です。
それを行政にまかせっきりではなく、市の清掃したあとの再度測定し、確認することで、不安が軽減されていく。

こんな現状の木更津市。木更津市は11月末現在、まだ一度も測定していない学校が31校中16校。
学校の中は市民が調べられない。全校を調べてよ。集水マスも調べてね。早く調べてほしい。切実に思う。
12月議会の市の回答は、「状況に応じ検討する。」もう検討の段階は過ぎたと私は思う。
この測定結果をみたあなたは、どう思いますか。

　【木更津市が大気中の放射線量を測定した市内小中学校】　　　　　　　　　　2011年11月31日現在

教育部の測定した学校	環境部の測定（2キロメッシュ）	一度も測定していない学校
●木更津第一小学校 ● 祇園小学校 ● 馬来田小学校 ● 富岡小学校 ● 鎌足中学校 ● 金田中学校 ● 中郷中学校 ● 畑沢小学校	● 木更津第一小学校 ● 祇園小学校 ● 馬来田小学校 ● 富岡小学校 ● 鎌足中学校 ● 金田中学校 ● 中郷中学校 ● 畑沢測定局（畑沢小学校） ● 清見台測定局（清見台小学校） ● 木更津中央局（第一中学校） ● 鎌足小学校 ● 高柳小学校 ● 西清小小学校 ● 中郷小学校 ● 南清小学校	● 木更津第二小学校 ● 東清小学校 ● 岩根小学校 ● 波岡小学校 ● 金田小学校 ● 請西小学校 ● 八幡台小学校 ● 木更津第二中学校 ● 木更津第三中学校 ● 岩根中学校 ● 富来田中学校 ● 太田中学校 ● 畑沢中学校 ● 岩根西中学校 ● 波岡中学校 ●清川中学校

2012年1月から法律も施行されるが、木更津市は、市民ネットが12月議会で質問したことが今後、具体化されてくる。
● 全庁的な対応ができる組織作りと予算化
● 除染や対応のガイドライン
はたして、市民の安全のためのガイドラインになるか。市の責任はここまでの線引きのためのガイドラインになるか、
とにかく、ホットスポットをつくらない予防策を高く評価している私たちは、今後を注視する必要がある。